【Gコラム】スマートフォンの影響・・・
脳科学で知られる東北大学教授の研究データですが、スマートフォンを利用すると勉強した内容を忘れてしまうという統計データがあります。学校以外で全く勉強しない生徒をスマートフォンで日常的にスマートフォンを利用しているグループとスマートフォンをもっていないグループに分けてテストの点を比べたところ明らかにスマートフォンを使っている生徒の点数が低いというデータが出てきました。統計的データによると一日1時間スマートフォンを触るとテストの点が1科目当たり5点下がります。
特にInstagramやXなどのSNSは『お腹すいた』や『眠い』など、主語述語が存在しない文章未満のチャットを続けることが多いため、脳が休止状態になります。脳科学的にはこれを「抑制」といって、この状態になると勉強した内容を忘れやすくなります。頑張って勉強しても家に帰って寝るまでSNSをやっていると一日の勉強が無駄になるということです。イギリスでも同様の研究がおこなわれており、そこでのデータでは、成績の悪い生徒ほどスマートフォンの影響を受けやすく、スマートフォンを禁止しただけでテストの点数が14%も向上したとのことでした。
基本的に生物の体は楽な方に流れるように設計されています。ある程度年齢を重ねることによって本能的な行動を理性で抑制可能になるようですが、未熟な子供にはそれは難しいです。これを何とか出来るのは保護者様の力しかないと思います。